「近視」と「遠視」と「乱視」って何が違うの?

視力診断で「近視・遠視・乱視」と聞くことがあると思いますが、それらの違いについてご存知ですか? 「近視・遠視・乱視」とは、子供から大人まで多くの方に見られる「屈折異常」のことです。 あなたの視力の状態がどれに該当するかによって、使用するメガネレンズの種類が変わります。メガネを購入する際は専門家が見え方の状態を確認し、適正なレンズを提案してくれますが、ご自身の眼に関することなのでそれぞれがどのような状態か知っておきたいですね。ここでは、「近視・遠視・乱視」についてご紹介します。

「近視・遠視・乱視」について正しく知ろう!

目は、カメラと同じような構造をしています。ものを見ようとすると、外からの光は角膜や水晶体でピント合わせの作用を受けて曲がり、網膜に投影されて像を結びます。その情報が視神経を通って脳に伝えられると、「見えた」と感じるのです。

近視とは?

角膜のカーブが強い、または眼軸が長いため網膜(目の奥の光が集まるところ)より手前に焦点ができてしまい、遠くのものがぼやけよく見えない状態です。10代の成長期に黒板の文字が見えづらく診断されるケースの多くが「近視」です。一般的には20代半ばになると進行しにくくなりますが、現代はパソコンやスマートフォンの普及に伴い眼に与える環境が悪く30代以降も視力低下が進むことがあります。

遠視とは?

角膜のカーブがゆるい、または眼軸が短いため、遠くのものを見る時も、近くのものを見る時も網膜 (目の奥の光が集まるところ)の奥に焦点ができてしまい、どちらもぼやけよく見えない状態です。しかし軽い遠視の場合は、ピント合わの力が働くことで遠くのものをしっかりと見ることができるので視力がいいと勘違いし、遠視と気づかない方が多くいます。

乱視とは?

角膜が正しい球面をしていないために、光線が網膜上の一点に集まらず、ぼやけて見えるのが特徴です。常に頑張って見ようとピント調整の力が働くため非常に疲れやすくなります。また、視力が低下し度数が強くなると、遠くも近くも両方ぼやけて見えるようになります。

いずれの場合も、それぞれにあったメガネやコンタクトレンズ使用することで解消されます。ご自身の見え方に不安を感じたら眼科もしくは近くの眼鏡店で状態を確認してもらいましょう。見えづらさを我慢していると、無理にピントを合わせようと目の力が働くことで疲れやすさを感じたり、肩こりや頭痛を引き起こすこともありますので、我慢せず相談してみてください。また、既にメガネやコンタクトレンズをお使いの方も、今の見え方の状態があっているか定期的に確認されることをおすすめします。

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