遠近両用眼鏡どこがいい?失敗しない買う前と後の7つのポイント

お店で眼鏡を選ぶ人

遠近両用眼鏡を購入する時に、どのようにお店を選ぶと失敗しないのか?と悩まれるのではないでしょうか。老眼の進行は個人差があるため、遠近両用レンズを価格や厚みだけで選ぶと叶えたい見え心地が得られません。遠近両用眼鏡は、普通の遠く用・近く用(近視・遠視・老視)眼鏡と違い、眼鏡を作製しフィッティングする難易度が高く、見えやすい眼鏡を買うためには信頼できるお店を選ぶ必要があります。

“初めは安いものでいいと思ったけど見えづらい”、“自分には遠近両用眼鏡は合わない”などの失敗から遠近両用眼鏡を遠ざけることなく、歳を重ねても快適な視界を得るために、失敗せず自分に合う遠近両用眼鏡をどこで買うべきか?買う前も買った後も押さえておきたい7つのポイントをご紹介します。

目次
1)遠近両用眼鏡どこがいい?買うお店を選ぶポイント
2)遠近両用眼鏡を買う前に押さえたいポイント
3)遠近両用レンズの選び方
4)遠近両用眼鏡をお店で買う時に失敗しないポイント
5)遠近両用眼鏡の慣れ方
6)遠近両用眼鏡を買った後に押さえたいポイント
7)遠近両用レンズおすすめメーカー
まとめ

1)遠近両用眼鏡どこがいい?買うお店を選ぶポイント

「①予算とコスパで選ぶ時」「②見え方や見え心地で選ぶ時」「③ブランドや好きなフレームを重視する時」の3つの角度から遠近両用眼鏡を買うお店を選ぶポイントをご紹介します。ここでは特定の眼鏡店の名前は扱わず、一般的に言われている眼鏡店の違いをご紹介し、お店選びの参考にしてもらうことを目的としています。


①予算とコスパで選ぶ時


購入予算が最大のポイントとなる場合、眼鏡店が取り扱う遠近両用レンズの性能を確認し、価格とレンズ性能のバランスが良い遠近両用レンズを取り扱う眼鏡店を選びましょう。

─ ①-1 遠近両用レンズのタイプとグレードを選ぶ必要がない

眼鏡一式価格店やロープライス店は、提供価格に対してベストな機能を持つ遠近両用レンズを眼鏡店によってあらかじめ1種類〜2種類に絞られています。そのため自分で遠近両用レンズのレンズタイプやレンズグレードを選択せず、手短な視力測定とレンズの薄さの選択だけで簡単に購入することができます。調節力の低下からくる老眼の進行に、希望する見え方や見え心地とレンズの性能がマッチする場合、眼鏡一式価格店やロープライス店が最もコストパフォーマンスが良くなります。

─ ①-2 眼鏡店選びがコストパフォーマンスに影響する

前段でお話したように、眼鏡一式価格店やロープライス店の遠近両用レンズは、レンズタイプとレンズグレードを選択することができません。本来、遠近両用レンズにはレンズタイプ(遠近両用タイプ、中近中間重視タイプ、近々近方重視タイプ)とレンズグレード(グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計)があり、数千円から数万円まで価格の幅があります。なぜならレンズメーカーは、より見えやすく、より見え心地の良いレンズを日々開発し、その開発コストがレンズ価格に反映されているからです。そのため眼鏡一式価格店やロープライス店は、最新のレンズやグレードの高いレンズは提供価格に合わないため取り扱うことができません。最高位のグレードのレンズと比べると、機能が少ないレンズや、開発時期がやや前のレンズであったりします。このようなことも念頭に入れながら、ピックアップした眼鏡店の中から、レンズ性能と価格のコストパフォーマンスに納得できるお店を選び、いくつかお店に行って購入を決めましょう。


②見え方や見え心地で選ぶ時


見え方や見え心地でお店を選ぶ場合、いくつかのポイントがあります。全てが揃う必要はありませんが、自分が重視する点に合う眼鏡店を選びましょう。

─ ②-1 レンズのタイプやグレード、レンズメーカーが選べる

遠近両用レンズには、レンズタイプ(遠近両用タイプ、中近中間重視タイプ、近々近方重視タイプ)とレンズグレード(グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計)があります。眼鏡店のレンズ価格の多くは、レンズのグレードが価格に反映されています。視野が広くゆがみが少ないグレードの高いレンズは、価格が高くなる傾向にあります。またメーカー毎に、レンズの設計思想が異なるため見え心地も異なります。そのためレンズメーカー、レンズタイプ、レンズグレードが選べると、自分に最も適した遠近両用レンズを選ぶことができます。眼鏡専門店であれば、レンズメーカーを選ぶことができます。眼鏡専門店のホームページやお店に問い合わせて確認してみましょう。

─ ②-2 年齢を重ねたスタッフや勤続年数が長い店長がいる

老眼症状は、年齢を重ねると誰にでも表れてきます。年齢を重ねたスタッフであれば自分も老眼を経験しているため、どんなレンズを選べば見えやすいかを経験として話してくれるでしょう。また勤続年数が長い店長は、目や遠近両用レンズに関する知識量も豊富なため、最適なレンズを提案してくれます。現在は個人情報保護の観点から、在籍しているスタッフをホームページに掲載していないお店が多いです。ピックアップしたお店の中から、いくつかお店に行って相談してみましょう。

─ ②-3 フィッティング調整が上手いスタッフがいる

遠近両用レンズは、一枚のレンズの中に遠く・中間・近くの度数が入っているため、目とレンズの位置関係が合っていないと見えづらさを感じます。遠近両用レンズが正しく機能するために、視力測定時にアイポイント(眼鏡を掛けて正面を見た時に瞳孔がどの位置にあるか)や目とフレームとの位置関係(眼鏡を掛けた時のフレームの角度①フレーム前傾角②フレームそり角③角膜頂点距離)を測定することが大切です。そして眼鏡を掛ける時に、この目とレンズの位置関係をきちんとフィッティング調整をすることが不可欠です。フィッティング調整は、技術力と経験が必要とされます。フィッティング調整をする人によって、眼鏡の掛け心地も変わるため、自分に合ったフィッティング調整をしてくれるスタッフを探すのも楽しいかもしれません。

─ ②-4 国家資格「眼鏡作製技能士」が在籍している

令和3年8月13日に国家検定資格「眼鏡作製技能士」が誕生しました。眼鏡を必要とする顧客が、視力補正用眼鏡等を選択し購入する際に、眼鏡店において行われる、視力の測定、レンズ加工、フレームのフィッティング等の学科試験と実技試験が実施され、両方の試験に合格すると「眼鏡作製技能士」の資格が付与されます。眼鏡作製技能士1級は合格率22.7%(令和5年試験時)と言われ、難関の国家検定資格です。眼鏡作製技能士が在籍しているお店であれば、知識と技術を持ったスタッフが対応してくれるため安心材料のひとつになります。眼鏡店のホームページに「眼鏡作製技能士在籍店」と記載があるか確認してみましょう。
眼鏡作製技能士について、眼鏡作製技能士(国家検定資格)がいるお店は何がいいの?で詳しく解説しています。


③ブランドや好きなフレームを重視する時


好きなブランドや好きなアニメのキャラクターの眼鏡を掛けたい方も多いのではないでしょうか。フレームを重視したい時は、好きなブランドの直営店や公式通販などで購入すると、多くの中から好みのフレームを選ぶことができます。ただし一部のフレームは、度付き対応ではない場合があります。購入時に遠近両用レンズが入れられるフレームか購入店で確認しましょう。また通販で購入した時にレンズが入れられない場合は、眼鏡専門店へ購入したフレームを持参し、視力測定とレンズ交換をしてもらいましょう。一部眼鏡店では他社製品のレンズ交換を行なっていない場合があります。あらかじめホームページでレンズ交換が可能か確認しましょう。

2)遠近両用眼鏡を買う前に押さえたいポイント

①老眼鏡、拡大鏡、遠近両用眼鏡の違いを知る


─ 老眼鏡

老眼鏡は、近くのピントだけを補いたい場合に使用するアイテムです。既製品として100円ショップや雑貨店で売られていることが多く、既製老眼鏡(リーティンググラス)とも呼ばれています。左右同じ度数で作られているため、左右で度数を変えることや、自分に合ったレンズを入れることはできません。自分の目に合わせた専用のレンズではないため、長時間の使用は集中力の低下や疲労感を感じる人がいます。

─ 拡大鏡

拡大鏡は、その名の通り小さなものを大きく拡大して見るためのアイテムです。近年はメガネタイプの拡大鏡も流行となりましたが、拡大鏡で老眼を補うことはできません。老眼鏡や拡大鏡は、ひとつの距離以外にピントが合う度数が入っていないため、老眼鏡や拡大鏡をかけっぱなしで過ごすことはできません。

─ 遠近両用眼鏡(累進レンズ)

遠近両用眼鏡は、累進レンズが使用されます。累進レンズは、遠くから近くまでの距離を1枚のレンズで補うことができます。近くが見えやすくなるだけではなく、中間〜遠くも見えやすくなります。またよく見る距離や用途によって、遠く・中間・近くの見え方のバランスを選ぶ(遠近両用タイプ・中近中間重視タイプ・近々近方重視タイプ)ことができ、自分に合ったレンズを作ることができます。一日中老眼対策する場合は、メガネをかけっぱなしで過ごすことができる累進レンズ(遠近両用レンズ・中近両用レンズ)がおすすめです。
老眼について、老眼鏡はかけっぱなしでいい?かけて歩くなら累進レンズを選ぼうで詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。


②遠近両用眼鏡を使うシーンを明確にする


遠近両用レンズは、遠くから近くまでが見えるように設計されています。一枚のレンズの中に遠く・中間・近くの度数が変化するように入っているため、使用用途が明確でないままに遠近両用レンズを選ぶと、視野の狭さやゆがみを感じたり、慣れにくいと感じるなど思わぬデメリットに遭遇してしまいます。外を出歩く時に使いたい、車を運転する時に使いたい、パソコン作業や仕事の時に使いたい、読書や身近な作業の時に使いたいなど、遠近両用眼鏡を使う時間が長いシーンを書き出しておきましょう。このように一日の中で遠近両用眼鏡を一番掛けたい時間や、遠近両用眼鏡を掛けたいシーンを明確にしておくと、使用用途に合った視野の遠近両用レンズを選ぶことができます。


③購入予算を大まかに決めておく


遠近両用レンズは、レンズメーカーから最新のレンズや発売後年月の経ったレンズまで、多くの種類が展開されています。そしてその多くの種類の中から、眼鏡店が取り扱うレンズを選択しています。レンズの価格はレンズグレードによって異なり、視野が広くゆがみが少ないグレードの高いレンズは、価格が高くなる傾向にあります。購入時は自分の予算とレンズ性能のバランスを照らし合わせ、自分に最適なものを選択する必要があるため、購入予算を大まかに決めておくと選びやすくなります。


④通いやすい場所にあるお店を選ぶ


眼鏡は使用しているうちにネジが緩んだり、テンプルがゆがんだりしてきます。遠近両用レンズの性能を発揮させるためには、目とレンズの位置関係(アイポイント:眼鏡を掛けて正面を見た時に瞳孔がどの位置にあるか、目とフレームとの位置関係:眼鏡を掛けた時のフレームの角度①フレーム前傾角②フレームそり角③角膜頂点距離)が正しい位置にある必要があります。しかし眼鏡がずれやすくなると、目とレンズの位置関係がずれて見えづらさを感じてきます。こんな時は、フィッティング調整をする必要があります。眼鏡を長持ちさせるためにも、フィッティング調整や洗浄クリーニングは3ヵ月毎のメンテナンスが推奨されています。そのため自宅の近くやオフィスの近く、いつも行くショッピングモールなどのお店であれば気軽に行くことができます。

3)遠近両用レンズの選び方

✏︎ STEP1.レンズタイプを使いたいシーンに合わせて選ぶ

遠近両用レンズは累進レンズに含まれます。累進レンズの中にはタイプがあり、遠近両用タイプ、中近(中間重視)タイプ、近々(近方重視)タイプなど、どの距離の見え方を重視するかによって、遠方・中間・近方のそれぞれよく見える範囲が異なります。「日常生活のどんなシーンで使いたいか?」を考えて、レンズのタイプを選びます。
なぜライフスタイルから累進レンズを選ぶのか?について、老眼や累進レンズに関する誤解で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。

✏︎ STEP2.レンズのグレードを視力や見え心地で選ぶ

従来の設計と両面累進設計違い

レンズグレードには、グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計があります。グレードの高いレンズには、ADD(加入度)が2.00以上の方、50代後半以降で目の調節力が衰えてきたと感じる方、左右で視力差がある方や乱視度数が強い方、手元の見え心地や目の状態に合わせた究極の累進レンズを求める方が、快適に見える設計が組み込まれています。レンズのグレードが上がるとレンズの性能そのものが変わるため、視野が広がり、高加入度の方でもゆがみなどの違和感のない見え心地になります。「視野・周辺部のぼやける領域の違い」「ゆがみの違い」「違和感のない見え心地」が価格差となっています。視力測定の結果を元に、自分の目の状態からどこまでのレンズグレードが必要かをお店のスタッフとよく相談して決めましょう。

✏︎ STEP3.レンズの厚さを度数から選ぶ

屈折率の数字が大きくなるとレンズの厚みが薄くなります。度数が強くなるとレンズに厚みが生じるため、度数が強い場合には、屈折率の数字が大きいレンズを選ぶと効果的です。反対に度数が弱い場合に、屈折率の数字が大きいレンズを選んでも、あまり効果がない場合があります。


番外.好みの見え心地をレンズメーカーで選ぶ


レンズメーカーによってレンズの設計思想が異なるため見え心地が変わります。テストレンズで見え心地を掛け比べし、掛けていて心地良い好みのレンズメーカーを選ぶとその後の生活でも掛け続けられるでしょう。
ビジョンメガネではグレード1の両面累進設計のレンズ、ホヤのオーダーメイド累進レンズ BOOM individual SERIESニコンのオーダーメイド累進レンズ LOHAS100を取り扱っています。ぜひお店のテストレンズでお試しください。

4)遠近両用眼鏡をお店で買う時に失敗しないポイント

①お店のテストレンズで見え方を体験する


眼鏡店では、テストレンズが用意されているため、見え方や見え心地を仮枠で体験できます。遠くや手元が見えるかだけではなく、実際に使用する環境に近い状態で見え方を体験することも大切です。テストレンズを掛けてお店の中を歩いてみたり、少し遠くから手元の資料を見る動作やパソコン画面を見る動作をしてみたりと、見え方や目の動かし方なども体験しましょう。


②お店のスタッフは相談しやすいか


─ ②-1 使うシーンに合ったレンズタイプを提案してもらえたか

遠近両用レンズは、累進レンズに含まれます。累進レンズの中にはタイプがあり、遠近両用タイプ、中近(中間重視)タイプ、近々(近方重視)タイプなどがあります。これらはよく見える範囲が異なるため、調節力の低下からくる老眼の進行や、どの距離の見え方を重視するかによって、選択するレンズタイプが変わります。また老眼が進行すると、遠近両用眼鏡を使うシーンによってレンズを使い分ける(掛け替える)必要があります。問診や視力測定の結果から、使うシーンに合ったレンズタイプや遠近両用眼鏡の使い分けを提案してくれるお店を選びましょう。

─ ②-2 目に合ったレンズグレードを提案してもらえたか

眼鏡店では視力測定結果を元に、最適なレンズタイプ(遠近両用タイプ、中近中間重視タイプ、近々近方重視タイプ)とレンズグレード(グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計)を提案してくれます。見えやすい遠近両用眼鏡には、レンズタイプとレンズグレードの掛け合わせが大切です。レンズグレードが変わると、搭載されている機能の数が変わり、見え幅や見え心地の性能が変わります。またレンズの厚みの選択は、度数が強い場合に選ぶとレンズの厚みが目立ちにくくなり、見た目のレンズの厚さや目が小さく見える悩みが解決します。これらもお店のスタッフと相談して決めましょう。


③レンズの性能と価格に納得できたか


眼鏡店では、レンズに関する質問や疑問点があれば、丁寧に細かく説明してくれます。レンズグレードと価格を照らし合わせ、納得できるものを選択しましょう。

 

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5)遠近両用眼鏡の慣れ方

室内で眼鏡をかけて本を読む人

遠近両用眼鏡は、遠近両用レンズ特有の視線の動かし方に慣れる必要があります。遠く用・近く用(近視・遠視・老視)の単焦点レンズとは異なり、一枚のレンズの中に遠く・中間・近くの度数が入っているため、レンズのどの部分に視線を合わせると遠くが見え、どの部分に視線を合わせると近くが見えるのかを視線を動かして視界を使い分ける必要があります。最初はスムーズにできないこともありますが、使用しているうちに視線の動かし方に慣れていきます。

✏︎ STEP1.本やTVを見る時から使い始める

初めは家の中から始めましょう。座った状態で本を読み、手元から窓の外など遠くを見る目の動きで、近くと遠くで視線を切り替える練習から始めます。視線の動かし方のポイントは、遠くを見る時はレンズの上部を見て、近くを見る時はレンズの下部を見るようにします。また左右を見る時には、頭ごと動かすと遠近両用レンズのゆがみを感じにくくなります。

✏︎ STEP2.家の中で移動を含めた活動に使う

次に家の中で歩きながら見る練習をします。人によっては足元の視野が狭く感じ階段や足元が見えづらくなる場合があります。階段や段差に注意しながら視界に慣れましょう。

✏︎ STEP3.外出時に使う

家の中で視線の動かし方に慣れたら、外出時に使用してみましょう。屋外は家の中よりも情報量が多く交通量もあるため、最初は注意しながら視界に慣れていきましょう。


老眼対策はいつから始めればいい?


近点と調節力のグラフ

老眼対策は、老眼症状がまだ浅い40代中盤から使い始めることがベストです。一般的に40代半ばから緩やかに調節力は衰え始めます。50代半ば〜後半で、頑張って働かせていた調節力も限界を迎え、常にどこかが見えにくい状態になり“老眼がきた”と感じるようになります。年齢が若いうちの40代は、目の調節力がまだ比較的あるため、遠近両用レンズの視線の動かし方にも慣れやすい傾向にあります。
老眼について、老眼鏡はかけっぱなしでいい?かけて歩くなら累進レンズを選ぼうで詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。

6)遠近両用眼鏡を買った後に押さえたいポイント

①眼鏡のずれを感じたらお店に調整に行く


眼鏡のずれを感じた場合は、購入店でフィッティング調整をしてもらいましょう。眼鏡は使用しているうちにネジが緩んだり、テンプルがゆがんだりしてきます。そうすると目とレンズの位置関係(アイポイント:眼鏡を掛けて正面を見た時に瞳孔がどの位置にあるか、目とフレームとの位置関係:眼鏡を掛けた時のフレームの角度①フレーム前傾角②フレームそり角③角膜頂点距離)がずれ、遠近両用レンズの性能が十分に発揮されなくなります。一般的に眼鏡のフィッティング調整は、3ヵ月毎に推奨されているため、定期的なメンテナンスが大切です。


②購入後、遠近両用眼鏡が見えづらい時


遠近両用眼鏡に慣れる期間は個人差があります。年齢が若いほど慣れるまでの期間が短くなる傾向があり、早い人で2週間程度で使い方に慣れます。しかし60代以降に初めて遠近両用眼鏡を使う場合は、調節力の低下や老眼の進行により度数が強くなることから、違和感がなくなるまでに1ヵ月〜2ヵ月かかる場合もあります。2週間から1ヵ月経っても見えづらさを感じる場合は、購入店に相談してみましょう。視線の動かし方のポイントを教えてもらったり、フィッティング調整をしてもらったり、保証があればレンズ交換も含めて対応してくれます。


③遠近両用眼鏡が自分に合わなかったと感じた時


遠近両用眼鏡が自分に合わないと感じた時は、年齢によるものか、レンズタイプ(遠近両用タイプ、中近中間重視タイプ、近々近方重視タイプ)やレンズグレード(グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計)によるものかを考えましょう。年齢による場合は、まだ視線の動かし方に慣れていないだけかも知れません。不安な時はお店に相談してみましょう。レンズタイプやレンズグレードによる場合は、レンズタイプやレンズグレードを選べる眼鏡店に行ってみましょう。最初に購入したお店と違ったレンズを提案してくれる場合があります。遠近両用眼鏡が自分に合わないと感じて、遠近両用眼鏡の使用を止めてしまうと、年齢を重ねた時に不便な生活を送ることになってしまいます。老眼は年齢を重ねると誰にでも起こる症状です。信頼出来る眼鏡店を見つけましょう。

7)遠近両用レンズおすすめメーカー

遠近両用レンズは、レンズメーカーによって遠近両用レンズに対する設計思想が異なるため、見え心地に違いを感じると言われています。眼鏡専門店であればテストレンズで掛け比べをすることが可能です。掛け比べをして自分に合った見え心地だと感じるレンズメーカーを選ぶといいでしょう。

①HOYA株式会社(HOLT ジャパン株式会社)

遠近両用眼鏡のレンズの選択肢の一つに、HOYAをおすすめします。HOYAは、優れた光学技術を基盤にHOYA独自の思想によりレンズが設計されています。レンズに最適な性能を与えるHOYAのFREE FORMの技術によってつくりだされる両面複合累進設計[BOOM]は、視野が広く、ゆれ・ゆがみを大幅に軽減させた世界初・HOYA独自の眼鏡レンズです。
引用:HOYA ビジョンケアカンパニー https://www.vc.hoya.co.jp/

②株式会社ニコン・エシロール

遠近両用眼鏡のレンズの選択肢の一つに、ニコン・エシロールがおすすめです。ニコン・エシロールは、「見る」ことに妥協なく追及する思想によりレンズが設計されています。令和6年にカメラのニコンが誇るコントラスト解説技術MTFに着目し、新しい光学設計技術を眼鏡レンズに搭載したZシリーズは、快適なピント合わせを実現したニコン独自の眼鏡レンズです。
引用:ニコン・エシロール https://www.nikon-essilor.co.jp/

③東海光学株式会社

遠近両用眼鏡のレンズの選択肢の一つに、東海光学がおすすめです。人が感じる心地よさを脳波によって測り、感情の動きを分析することで装着時の見え心地を分析し、設計に反映する脳科学メガネレンズは東海光学独自のレンズで、“東海光学といえば脳科学”という代名詞ともなる業界内外での地位が確率されています。
引用:東海光学株式会社 https://www.tokaiopt.co.jp/

まとめ

遠近両用眼鏡はどこがいい?をご紹介しました。遠近両用眼鏡を購入するお店選びに、①予算、②見え方や見え心地、③フレーム重視の3点の角度から選ぶポイントがあることをお伝えしました。また眼鏡店で取り扱う遠近両用レンズは、レンズタイプ(遠近両用タイプ、中近中間重視タイプ、近々近方重視タイプ)とレンズグレード(グレード1:両面累進設計、グレード2:内面累進設計、グレード3:両面設計 外面設計内面補正、グレード4:外面累進設計)が違うこと、購入前に使うシーンを明確にし、購入予算を大まかに決めておくことをお伝えしました。遠近両用眼鏡を失敗なく購入するために、自分が何を重視したいのかを明確にして眼鏡店を選ぶことが大切です。そして購入後、遠近両用眼鏡を快適に使うために、視線の動かし方に慣れることや定期的なメンテナンスに行くことも大切です。

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